2011年4月19日火曜日

FFXIに新コンテンツが登場! モンスター同士を戦わせる

 「ファイナルファンタジーXI」における「パンクラティオン」とは,前回の大規模アップデートからやや遅れたタイミングの,9月11日に実装されたコンテンツである。これは,冒険者にとっての“敵”であったモンスターを“仲間”にして,それを育成したり,ほかのプレイヤーのモンスターと戦わせたりできるというものだ。
 単純にモンスターを戦わせるだけでなく,育成要素もたっぷりと含まれたパンクラティオンは,一言で表すならば,さしずめ“FFXI版ポケットモンスター”といったところだろうか。
 このパンクラティオンは,現在FFXIプレイヤーの間で,開発側の予想を超えるであろう,大きな盛り上がりを見せている。本稿ではこのパンクラティオンについて,基本的なゲームシステムや育成時のノウハウなどを紹介していこう。


専用エリアで繰り広げられる闘獣試合「パンクラティオン」


お馴染みのモンスターが暴れまくるパンクラティオンはかなりの迫力。試合に負けてもデメリットが一切ないので,幅広いプレイヤー層におすすめできるコンテンツだ
 パンクラティオンの実装にあたり,現在のポータルエリアである“アトルガン白門”の南東部に隣接する形で,新エリア“闘獣場”が設けられた。ここには,試合ステージをはじめとした関連施設が建ち並んでおり,まさにパンクラティオンのためだけに用意されたエリアだ。

 パンクラティオンの試合に参加するには,あらかじめ育成したモンスターを,受付NPCに予約登録する必要がある。そして自分の順番が来ると,同様に登録されたほかのモンスターとの対戦が,自動的に行われるという仕組みだ。ちなみに闘獣場エリアでは,四つの試合ステージが別々に進行している。

 試合進行そのものは自動で行われるものの,モンスターの育て主であるプレイヤーは,セコンド役として間接的に参戦可能だ。セコンド役がいないとモンスターは自由に戦ってしまうが,プレイヤーが状況に応じて的確な指示を与えることで,試合展開をより有利に運べるわけである。

 これまで数え切れないほどのモンスターと戦ってきた冒険者なら身に染みているだろうが,各モンスターは個性豊かな特性やアビリティなどを持ち合わせている。それらお馴染みの能力を,「どのように利用すれば強くなるのか?」と考える“発想の転換”が,パンクラティオンでの勝利に必要となる思考法なのだ。
 しかもこの特性/アビリティは,モンスターがもともと所持しているものだけでなく,育て主がある程度任意で加えることもできる。

パンクラティオン専用のエリア“闘獣場”が追加された。ここには,フェンスで囲まれたステージが計四つ用意されている
プレイヤーキャラクターはモンスターのセコンド役として,間接的に戦闘へ参加できる。隣には対戦相手が待機しており,俄然やる気が高まる
ヴァナ?ディールにはさまざまなモンスターが棲息している。モンスターに適した育成と,セコンドからの的確な指示で,パンクラティオンを戦い抜くのだ

 例えば,“マンドラゴラ族”などの手数で勝負するタイプのモンスターは,攻撃時に何らかの属性ダメージを付加させてあげれば,強力なアタッカーとして活躍できるだろう。一方,頑丈さがウリの“クラブ族”は,防御力や最大HP値をアップさせると,その長所をさらに強化できるはず。
 筆者が確認しただけでも50種類以上のモンスターが出場可能で,実際にはもっと多いと思われる。これらの種族の違いに,追加能力のバリエーションも含めると,まさしく「自分だけのモンスターを育てられる」と考えていいだろう。

 もっとも,これだけ数多くの種類のモンスターがいるのだから,中にはヘンテコなものもいる。試合を見ていて個人的に大受けしてしまったのが,ダニのような姿をした“チゴー族”だ。FFXIプレイヤーならご存じのとおり,このモンスターは攻撃速度がやたらと速いものの,HPが極端に低いというモンスターだ。そのモンスターが,パンクラティオンで戦う光景をイメージしてみてほしい。……そう,場合によっては,たった1?2発で沈んでしまうのだ。
 しかし,チゴー族がまったく役立たずというわけではない。例えば回避率をアップさせるなどして弱点を克服できれば,一度も攻撃を受けることなく勝利を収めることも,きっと不可能ではないはず。育成方法とセコンドからの指示によっては,あっと驚かせる試合展開が十分起こりうる,というのがパンクラティオンの奥深さといえるだろう。

 そのほかの例としては,黒魔法を得意とする“ワーム族”のモンスターが,“スリプル”で敵を寝かせた後に,攻撃魔法の“ファイガ”で一瞬で葬り去ったという試合を見たことがある。通常時であれば,ファイガのような詠唱時間の長い魔法は,途中で攻撃を受けて中断させられてしまうわけだが,スリプルでそのスキを埋めてしまえば怖いものはない。

 しかし,そういった劇的な試合展開は,モンスターが中?高レベルにならないと見られない。そもそも仲間にしたばかりのモンスターは,プレイヤーの言うことをほとんど聞いてくれないのだ。
 とはいえ,「もっと頭を使え!」「暴れていいぞ!」などといった指示を地道に与え続けていると,少しずつではあるが次第にプレイヤーの言うことを聞いてくれるようになる。たとえモンスターであれ,心が通じ合ったと実感できると,思わず愛着が沸いてきてしまうから不思議なものだ。

 パンクラティオンは,プレイヤーの分身であるキャラクターが直接戦うわけではないので,一見もどかしく思えるかもしれない。しかしセコンド役という一歩引いた状態でのプレイがとても新鮮で,その育成要素と相まってプレイヤーからの好評を博しているのだろう。

一試合の所要時間は大体1?2分前後。勝敗に関係なく,レベル差に応じた経験値とジェトンが獲得できる。敗退時のデメリットはない
試合ログをじっくりと見ると,モンスターがどのような能力を持っているのかが分かる。これを参考にしつつ,育成方針を軌道修正していくのだ
パンクラティオンをプレイすると,モンスターの新たな側面が見えてくる。試合終了後に見せるモーションがこれまた可愛いのだ


試合参加までの流れをざっと確認


 さて,最初にパンクラティオンの試合部分にスポットを当てて紹介したが,実際にモンスターを出場させるためには,いくつかの手順を踏まねばならない。この部分が意外と複雑で,最初にパンクラティオンに挑戦しようとする人は,戸惑ってしまうかもしれない。
 いわゆるマニュアル的な内容については,公式サイトのこちらに目を通してもらうとして,本稿では要点だけに絞って,写真と共にざっと説明していこう。

(1)「獣写器」と「獣影板」をモンスターに対して使い,「封獣板」を入手する

 モンスターを仲間にするためには,「獣写器」「獣影板」という専用のアイテムを用い
引用元:アトランティカ rmt

0 件のコメント:

コメントを投稿